書評

書評 無(最高の状態)  (著)鈴木祐

タイトルから仏教関連の本と勘違いする人も多いと思うがさにあらず、日々私たちを悩ます苦痛、苦悩とは何か、そしてそれを感じている自己、つまり自分とは何なのかを最新の認知心理学・神経心理学の知見をフルに使って鋭くまとめた秀逸な一冊である...
世界を読み解く用語解説

LGBT、トランスジェンダー、ターフ(TERF)―世界を読み解く用語解説

LGBT、トランスジェンダー、ターフ(TERF)―世界を読み解く用語解説 自民党の法案提出によって多くの人に知られるようになったLGBT。しかし、言葉の正確な定義を理解している日本人は非常に少ない。Lはレズビアン、Gはゲイだというこ...
書評

セルフ・コンパッション あるがままの自分を受け入れる                     クリスティーン・ネフ(著)石村郁夫・樫村正美 (翻訳)

最初に告白しておこう。僕はセルフ・コンパッション(self-compassion)というものが今ひとつ分からなかった。翻訳を生業にしているわけだから、もちろん意味は解る。「自分に対する思いやり」ということだろう。だ...
書評

書評 (定本)ハピネス・トラップ マインドフルに行きたい人のための心理療法ACT入門     ラス・ハリス(著)岩下慶一(翻訳)   

ラス・ハリスの新刊、「(定本)ハピネス・トラップ マインドフルに行きたい人のための心理療法ACT入門」が来月発売されることになったのでお知らせします。ハリスによるACTの本は筑摩書房から4冊出版されているが、お陰様で大変好評を博している。...
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書評 Chatter(チャッター)「頭の中のひとりごと」イーサン・クロス(著)鬼澤忍(翻訳)

人は誰でも心の中で自分とChat(おしゃべり)をしている。いわゆる自己対話というものだ。「もう9時か、さあ仕事に取り掛からないと。ああ、昨日はよく眠れなかったな、お陰で頭がスッキリしない。最近いつもこうだ。10時半から会議があるな、A社の...
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不幸を感じるのは正常だ〜その2 ACTにおける感情の扱い方

その1で示したとおり、不安・不満は人間に不可欠なものだが、それは私たちにネガティブな感情をもたらす。そして感情を意識的にコントロールするのはほとんど不可能だ。では、諦めるしかないのか?ACTが画期的なのはここからだ。ネガティブ感情が現れる...
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不幸を感じるのは正常だ〜ACTという考え方

不幸を感じるのは正常だ 前回紹介した幸福になりたければ幸福になろうとしてはいけない の骨子になっているACT(認知行動療法)の考え方について少し説明したい。なぜならこれは、多くの人が持つ幸福についての誤解をつまびらかにする、目から鱗...
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書評「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない」ラス・ハリス(著)岩下慶一(翻訳)  その2-ネガティブ感情に支配されない 

「幸福になりたいなら〜」が骨子としているのはアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT-認知行動療法)という心理療法だ。開発されたのは40年ほど前だが脚光を浴びたのは比較的最近で、そのドラスティックな効果が認められ、国連の難民キャン...
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書評「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない」ラス・ハリス(著)岩下慶一(翻訳)  その1ー僕の体験

それは翻訳の仕事としてやってきた きっかけは翻訳の仕事だった。ラス・ハリスという精神科医が書いた、Happiness Trap(邦題:幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない 筑摩書房) という本だ。それが僕の人生を変えるター...
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はじめに

このサイトをはじめた理由 21世紀に入って早くも23年が過ぎた。22世紀までの道のりの約4分の1が経過したことになる。この間に人類が経験した変化は、それまでの歴史50年分をはるかに上回るのではないだろうか。 ここ何年かの社会...
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